子育ての庭

” 子育ての庭 ” とは  “ 子どもと関わりあう庭 ”

 つくば市 は2023 年1月1日現在で人口増加率が全国で最も多かったらしい。webから市長のコメントも読むことができる。web上を探せば、上記コメント内容の外国人の割合、さらに年齢別の人口もわかるので、自分でグラフを描けば、より一層その比率が見えるだろう。その年齢別のグラフをつくって見ると、15歳から下の年齢がじわじわと増えている。2022年は「子育てしやすい自治体ランキング」でかなりの上位でもあった。

つくば市の年齢別人口グラフ
2023年10月
つくば市のオープンデータから
グラフ作成
   つくば市の年齢別人口グラフ2023年10月

 web上で「子育てしやすい街」などと読めば、仕事とのバランスも考えながら引っ越してくる家族も一層増えていくのであろう。
「街が子育てしやすい環境であれば、家はどうでもいいわ。」とはいかない。子育ては他人の目に晒されたくない時間も長い。そもそも「子育てしやすい街」を考えて引っ越してくるとき、家のことを考えないわけはない。子育てしやすい家、庭とはどんな姿か、何が要るのか。
 家については「子育てを頑張るあなたの家に必須なのはこれ!」と、わかりやすく言い切るwebサイトが溢れ「…段差がなくフラットで、思いがけない行動にも安全なつくりで、家の中どこにいても子どもに目が届きやすくて、片付けがラクで…」とおよそサイトにも似たようなことが記されていて、それらはママ目線。パパの存在がないまま文章はすすむ。必要なものがわからないから、何かを手がかりに曖昧な自分の欲しいものの実体を探すのもあるだろう…「そうそう、それがあると子育てには安心、気づかせてくれた、そこ選ぶわ。」「そうか、子育て世代の家はそのように造るべきなのか、そうしよう。」と膝をうつような気づかせ方。もしこのblogのなか、家を庭に置き換えて「庭も同じです!」と文章をすすめても、ハード側の提案は、いまさらの感が拭えない。ここは違う方向で考えてみたい。(啓蒙したいわけじゃないよ)

 庭は、四方どころか、上方からの他人の視界を遮らない限り、道行く人やお隣りさんからどうしようもなく見えてしまう。それゆえ5%ぐらいは公けの場所で、95%(面積のことじゃないよ) ほどは私的な場所のイメージだ。他人の目がどうしても入ってしまうが、その私的な場所で、家の中ではできないことで何ができるであろうか。土を触る、花を愛でる、陽光を浴びる、どれも公園でも可能だけど、自分の家の庭でだけできることを提案したい。

手作りブランコで庭で遊ぶ
手作りブランコで庭で遊ぶ

 公園で社会性を身につけることもいいが、庭だからできる子どもといっしょの暮らし、子どもといっしょの活動。ママやパパにだけ見せる安心した顔で遊ぶ、庭に収まる子どもが見えるかしら。陽もうららかなつくば地域(全国的に見ても晴天率高し)の庭で、大人しくしていない生き物、子どもと外で過ごす、短い時間を考えよう。「こんな庭がオススメ、あなたの欲しかった庭のかたちはこれ!」と、出来上がったものを売りつけたりはしません。また、「xxxをすれば、つくば地域に合った知的プログラムを通ることと同じ、賢くなります!」ともかなり違います。結果を求めることからは遠い、「健康なのがイチバンね。ねーーっ」って途中で無理に肯定しそうな、そんなテキトーな時間を考えます。

次回、-- 子育ての庭 -- 1、子どもといっしょにつくる庭 を記します。

….. そもそも途中までの「リガーデンネタ」も全部書き終わってないのに、上手く続くのか不安ですね。


つくば、茨城のお庭屋 ニハソノ 地元自然を元にプランをつくる造園と外構
樹木医が提案する、プラン~施工~管理まで